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グロトリアンピアノとスタインウェイピアノの関係

2023.10.20

当教室にグランドピアノが2台あります。

グランドピアノ-YAMAHA(ヤマハ) C3 

1台は私が大学生の時に購入したヤマハピアノC3

もう1台は、知り合いの知り合いのピアニストさんに譲っていただいたグロトリアンピアノです。

グランドピアノ-GROTRIAN(グロトリアン)

ヤマハは、その当時、音大生に免税があり、かなり格安で購入できました。

といっても高価なものですから、子供の頃から貯めていたお年玉と

親に半分の金額を借りて(大学卒業あたりでコツコツ返金を終了)購入しました。

ヤマハは皆さんご存知の日本のメーカーです。

グロトリアンはドイツのメーカーです。

グロトリアンピアノについて

と言いながら、題名にあるスタインウェイピアノとは何だ?となりますよね。

世界3大ピアノと呼ばれているピアノメーカーをご存知でしょうか?

スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインと言われています。

この中でも多くのコンサートホールに設置されているのがスタインウェイです。

スタインウェイの歴史

スタインウェイ&サンズは、1853年にドイツ人移民のヘンリー・エンゲルハート・スタインヴィッヒにより、アメリカのマンハッタンのヴァリックストリートに設立されました。その後30年間以上にわたり、ヘンリーと息子たちはモダンなピアノを開発。以来、彼らは、熟練の職人から弟子へ、世代から世代へと受け継がれる技術を駆使して、1台ずつ製作してきたのです。スタインウェイは、プロのアーティストの98%によって選ばれるピアノとなりました。アーティストは報酬を受けることなく、スタインウェイを推奨しています。次世代へその伝統が受け継がれるスタインウェイは、投資対象としても評価されてきました。

https://www.steinway.co.jp/about

気づかれたでしょうか?

スタインウェイはドイツ人の移民により〜ということで、ここでドイツのグロトリアンと繋がります。

グロトリアンの歴史

1835年にドイツでヘンリースタインヴィッヒはドイツの工場でその弟子のグロトリアンと共に「スタインヴィッヒ・ナッハ・ホルゲル」という2台のピアノを完成させました。ピアノは評判を呼び、その後、スタインヴィッヒ一家は長男のテオドールを残して、新天地アメリカへ移住します。

ヴィルヘルムはグロトリアンで多くの経験を積み、ピアノ製造の技術やノウハウを学び、その技術を生かしスタインウェイ&サンズを設立しました。

グロトリアンとスタインウェイの関係は

グロトリアンとスタインウェイは共通の起源を持ち、ピアノ製造の歴史的なつながりがあります。

親戚」と呼ぶ人もいますし「兄弟」とも言えるのではないでしょうか。

*ブランド名をヨーロッパ以外では「グロトリアン」、

ヨーロッパ国内は「グロトリアン・スタインヴィヒ」と分けられているそうです。

グロトリアンが、どんな楽器かというと

ピアノ愛好家から高い評価を得ているドイツのピアノです。

その独自の響板設計と繊細な音色によって、繊細な表現力と広がりのある音域を実現しました。

そしてピアニスト・クララ・シューマンが最も愛したピアノとして有名です。

教室内のピアノの写真

グロトリアンが我が家に来て20年ぐらいになります。

ヤマハに比べ、細かい機能に修正が必要でしたが、音はどんどん重厚になり、響きが増す一方です。

このピアノの良さに魅了され、さらに大事に使っていきたいと思っています。

皆さんと一緒に素敵な音色も共有したいと願っています。

どんな音楽が奏でられるか、このピアノからはまだ知られざる響きが生まれるかもしれません。

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