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【ピアノを独学で勉強される方へ】 バイエル教則本を使って初級レベルをマスターしよう 基礎編
2023.02.26
基礎編
最近は色々なピアノ導入本がありますが、長年教則本として使われてきたバイエル教則本は、導入書として独学で勉強される大人の方も多いと思います。
楽譜の読み方、練習方法など、一緒に考えてみましょう。
バイエル教則本とは
通称バイエルと言っているのは、フェルディナンド・バイエル(1806~1863)ドイツの作曲家が作曲したピアノ奏法入門書です。
『バイエルピアノ教則本』は日本での決定的な地位を保ち続けてきたが、問題として、右手がメロディー左手が伴奏というパターンが多いこと、調性に限りがあること、奏法に偏りがあること、曲数が多く、また曲名無しの番号の連続でモティベーションが損なわれやすいことなどが指摘されている。米国ではバイエルはごく少数派に過ぎず、トンプソンやジーン・バスティン(英語版)(バスティンメソード)、バーナム(フランス語版)の初級教本が多く使われている。欧州ではドビュッシー、ショパン、バルトーク、カバレフスキーなどの初級小曲集を使用することが多く、バイエルの使用は限定的である。日本でもバイエル以外に欧米流の教本や「ピアノどりーむ」などの教本を採用しているピアノ教師も多い。
*『バイエルピアノ教則本』は、保育士試験・小学校の教員採用試験受験科目の実技試験に指定されることがある。
参照:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AB)
小さなお子さんのレッスンでは少し敬遠され気味のバイエルですが、多くの方が長年使用し目安となっている教材です。
曲を練習するにあたっての注意点
中盤以降は楽しい曲も増え、難しくなってきます。練習する時にすぐに弾きだすのではなく、楽譜全体を見渡して曲に書かれてあることを、整理して進めていくことをお勧めします。速さ、拍子、音部記号、調、強弱、 発想標語など、読譜に必要なことが書かれています。丁寧に片手ずつさらいましょう。
五線のおはなし
五線にはそれぞれ名前があります。下から第1線、第2線・・・と数え、線と線の間を下から第1間、第2間・・・と数えます。
五線を超える場合、音符には加線をつけ、上第1線や下第1間などと読みます。
音符が五線のどこの位置にあるかで音がきまります。
*真ん中のドはのちょうど真ん中にあるので「真ん中のド」と呼ばれています。ピアノを弾くときの位置の目安になりますから、しっかり覚えましょう。
音符の長さのおはなし
音符とは音の長さと音の高さを表わす記号です。
音の高さは先ほどの五線のどこにあるかで決まります。長さは音符の形で区別します。
指番号のおはなし
指の番号は左右とも親指が1番で、順々に親指→1、差し指→2、 中指→3、薬指→4 、小指→5になります。 まずはこの運指をよく練習しましょう。
拍子やリズムは譜読みしながら確認しましょう。
では、いよいよ第1部 右手の練習 1番から練習に取り掛かりましょう。